2022.4月号vol.84
きらら通信
喫煙から得る幸福感
皆さんは、喫煙をされていたり、喫煙習慣のある方が身近にいらっしゃいますか?
喫煙は、肺がんだけでなく、その他のがんリスクも高くなることをご存知でしょうか?
20歳を迎える前に喫煙を始めると、男性は8年、女性は10年も寿命が短くなってしまうというデータがあります。
また、厚生労働省の報告によると、国内で喫煙に関連する病気で年間12~13万人も亡くなっており、世界では年間500万人以上と推定されています。
口腔の健康においても、歯周病の最大リスク要因となっています。
喫煙をすると、体内の血管をはじめ歯ぐきの血管も収縮してしまいます。
血管が収縮することで、抵抗力が弱まり、口腔内の細菌が活発化し、歯周病の悪化へと繋がります。
これほど大きなリスクがあっても禁煙は難しく、やめることが出来ない喫煙の高い依存性の秘密はどこにあるのでしょう。
喫煙依存に最も影響を与えているのがニコチンです。
ニコチンを摂取することで、脳内から「幸せホルモン」とも呼ばれるドーパミンが分泌され、喫煙者はタバコを吸うたびに幸福感を得ることができます。
ニコチンは、ドーパミンを強制的に分泌させ、喫煙が習慣化すると、ニコチンを摂取すること以外から幸福を感じることが難しくなります。
お酒を飲むとき、友人と会話をしているとき、食事を楽しんでいるとき、仕事などで何かを達成したときにもタバコを吸いたいと感じる場合は、ニコチンによってドーパミンを分泌することでしか幸福を感じ取れない状態とも言えます。
春からは、健康だけでなく幸せをしっかり感じるためにも禁煙を
スタートさせてみるのはいかがでしょう?