KIRARA REPORT きらら通信

2022.6月号vol.86

きらら通信

正しく噛んで認知症予防

皆さんご存知のように、お口は食事や会話をするうえで大切な役割を持っていますが、お口の健康と全身の健康にも深い関わりがあります。

お口の健康と全身の健康の関わりの一つに認知症があります。

皆さんは、しっかり噛んで食事をすることはできているでしょうか?

近年の研究では、しっかり噛んで食べるという行動が、脳への良い刺激となることで、認知症の予防に繋がる可能性があると言われています。

アルツハイマー型認知症の原因の一つとされているアミロイドβは、よく噛めない状態でいると増加するという研究結果も出ています。

ただ単純に噛んで食べることや一部の歯で噛むだけではなく、正しい噛み合わせでしっかり奥歯で噛むことが大切になります。

一部の歯が失われたままだったり、歯周病の進行によって歯を支える骨が弱くなりしっかり噛めない状態では、しっかり正しく噛める状態の人と比べると、認知症リスクが高くなります。

むし歯や歯周病からお口の健康を守るだけでなく、噛むという機能を維持していくことも大切です。