2023.2月号vol.94
きらら通信
歯周病治療にも影響を与える喫煙
歯周病は、歯と歯ぐきの隙間などで細菌が繁殖し歯ぐきに炎症を引き起こします。
歯周病からお口の健康を守るためには、歯科医院で定期的にお口のメンテナンスを受ける予防が大切ですが、歯周病改善のためには、歯科衛生士による歯周病治療を行うことで、歯周病菌の数と活動のコントロールをしていくことが重要になります。
しかし、喫煙をされている場合、しっかりお口のメンテナンスを受けていても歯周病の予防や改善が難しくなります。
喫煙は、全身の健康と同じように、お口の健康にも悪い影響を与えてしまいます。
歯ぐきの中には血管が通っており、炎症が起こっている部位の血管からは細菌と戦う成分(白血球など)が出てきますが、喫煙をすると歯ぐきの血管は収縮してしまい、その成分が出にくくなります。
喫煙は、体の防御力を弱めてしまうため、歯周病菌を攻撃する働きも弱くなり、その結果歯周病が進行してしまいます。
禁煙に取り組むことが、歯周病対策だけでなく全身の健康につながる大きな一歩になります。