KIRARA REPORT きらら通信

2025.4月号vol.120 日光浴とビタミンD

きらら通信

皆さんは、「くる病」をご存知でしょうか?

アニメ「アルプスの少女ハイジ」で、車椅子生活を送っていたクララも「くる病」でした。

くる病は子供に発症する病気で、カルシウムやリンが不足することで、骨の強化が不十分になり、身長の伸びが遅い、O脚やX脚になり足が曲がって成長する、転びやすい、歩き方に違和感があるなどの症状を引き起こします。

くる病の原因の一つに骨を硬くするリンの吸収を促すビタミンDが不足することがあげられます。

くる病やビタミンD不足と聞いても、あまり身近に感じることができないかもしれませんが、2023年の東京慈恵会医科大学の発表によると、東京都内で健康診断を受けた5518人を対象にした調査で98%がビタミンD不足という調査結果が出ています。

また、約10万人のがん患者のデータ解析をした結果、術後のビタミンDサプリメント摂取により、2年後以降のがんの再発死亡リスクが12%減少したことも明らかになっていることからも、ビタミンDの重要性がわかります。

ビタミンDを摂取するための食事を心がけることが大切ですが、日光浴も欠かすことができません。

現代では、猛暑やゲームなどによって外遊びの機会も減っていますが、1日15~30分の日光浴がビタミンDの生成につながります。