KIRARA REPORT きらら通信

2024.3月号vol.107 世界でも認められている安全なフッ素

きらら通信

むし歯は、初期の段階であれば、治療の際に歯を削らなくても良い場合もあります。

むし歯を予防するためには、フッ素が含まれている歯磨き材を使った歯磨きと、歯と歯の間を衛生的に保つためのフロスや歯間ブラシを使ったセルフケアが大切です。

むし歯予防に効果がある「フッ素」は、歯を再石灰化することで歯を正常な状態に戻す作用や、抗菌作用のほかに、歯の表面のエナメル質を強化する働きもあります。

フッ素は、WHO(世界保健機構)やFAO(食糧農業機構)では、必須栄養素としており、土壌で育つ野菜や果物、魚介類や海藻類にも含まれていますが、日常生活の中でむし歯予防に効果を発揮するほど摂取することは難しいと言われています。

また、世界ではオーストラリアやアメリカ、イギリスなど30カ国以上で、フッ素濃度が適量にコントロールされた水道水を日常的に飲用したり、料理などに利用することで、むし歯の発生を大きく減少させています。

治療した歯は再びむし歯になってしまうなど、様々なリスクが上がることから、むし歯にならないための予防が大切になります。