
2025.3月号vol.119 動物の歯
きらら通信
多くの動物に歯はありますが、同じ歯でも動物によって違いがあることをご存知ですか?
イルカやワニなど同じ形をした歯が並んでいることを同形歯性と言い、人や犬など大きさや形の違う歯が並んでいることを異形歯性と言います。
人や犬などの異形歯性は、それぞれの歯に役割があり、前歯は食べ物を口の中に取り込み、犬歯は食べ物を捕えるために役立ち、奥歯は食べ物を噛み砕いたり、すり潰すのに使います。
歯の形は、どのような食事をするかで違いがあり、ネコ科の動物はある程度食べ物を噛んだあとは、食べ物を丸呑みするため、奥歯も尖っている特徴があります。
ネコ科とは対照的に、象や馬などの草食動物は、平らな歯が並んでおり、草をすり潰して食べることに適した形状になっています。
また、馬の歯は、年間約2~4mm伸び続けるため、草をすり潰して食べることで、歯が減ってしまっても歯がなくなることはありません。
象は、生涯で5回も歯が生え変わりますが、奥後方から前方へ歯を押し出し、水平に歯を移動させて交換します。
様々な動物の歯の特徴について調べてみるのも面白いかもしれません。